経済産業省(METI)は、PSE事業届出の受領印を押して返送するサービスを2026年6月30日をもって終了しました。
これにより、PSE事業届出の提出方法が事実上保安ネット(電子届出)一択になりました。
特にAmazonにPSE対象製品を出品している事業者にとって、この変更は直接影響があります。今回は変更の内容・理由・実務上の対応方法を解説します。
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1. これまでの届出方法(旧来の紙郵送方式)
これまでPSE事業届出の提出方法は以下の2種類がありました。
方法①:紙郵送(旧来の方法)
- 届出書を紙に印刷する
- 2部用意して管轄の経済産業局に郵送する
- 返信用封筒を同封する
- 経済産業局が受領印を押した1部を返送してくれる
この「受領印が押された届出書」が、届出を提出した証拠として機能していました。
方法②:保安ネット(電子届出)
近年、経済産業省が推奨していた電子届出システムです。インターネット上で届出書を作成・提出でき、受理完了後に完了画面を印刷・PDF化することで提出証拠として利用できます。
当社でも数年前から保安ネットに切り替えて運用しています。
2. 何が変わったのか
経済産業省は保安ネットの利用を推進する中で、届出をした記録として副本に受領印を記してお返しするサービスの提供を2026年6月30日をもって終了しました。
つまり、2026年7月1日以降は紙郵送で届出を提出しても、受領印が押された書類が返ってこなくなります。
⚠️ 変更のポイント
- 紙郵送での受領印返送サービス:2026年6月30日終了
- 今後の届出提出:保安ネット一択
- 提出証拠:受理完了画面をPDF化して保存
3. なぜ保安ネット一択になると困るのか
紙郵送で受領印が返ってこなくなると、METIに届出を提出した証拠がなくなります。
これが問題になるのがAmazonへの出品時です。
AmazonはPSE対象製品の出品時に書類提出を求めますが、その中に「METIの受領印が押された事業届出書」が含まれています。
Amazonが求める主な書類(PSE対象製品の場合)
- METIへの事業届出書(受領印または受理完了の証明)
- PSEマークが表示された銘板の写真
- 自主検査記録(特定電気用品以外の場合)
- 適合同等証明書(特定電気用品の場合)
紙郵送方式では今後、受領印が押された書類を入手できなくなるため、Amazonへの書類提出ができなくなるリスクがあります。
4. 保安ネットでの届出方法と証拠の保存方法
保安ネットへのアクセス
保安ネットは経済産業省のウェブサイトからアクセスできます。
保安ネットでの届出手順
- 保安ネットにログイン(アカウント登録が必要)
- 届出書を画面上で作成する
- 内容を確認して送信する
- 受理完了画面が表示される
- 受理完了画面を印刷またはPDF化して保存する
⚠️ 受理完了画面は必ずその場で保存する
受理完了画面は後から再表示できない場合があります。届出送信後はすぐに画面を印刷またはPDF化して保存してください。この画面がAmazon出品時の提出書類になります。
Amazon出品時の提出方法
保安ネットで届出後、Amazonへの書類提出は以下のように対応します。
- 受理完了画面をPDF化したものを提出する
- 「METIの押印された書類」の代わりに「保安ネットの受理完了画面PDF」を提出する
当社でも保安ネットに切り替えてからAmazonへの書類提出をこの方法で行っており、問題なく対応できています。
5. 既に紙郵送で届出している事業者はどうすべきか
すでに紙郵送で事業届出を行っており、受領印が押された書類を保有している事業者については、当面はその書類をAmazonへの提出に使用できます。
ただし以下のような場合は保安ネットでの変更届出が必要になります:
- 届出事項に変更が生じた場合(住所変更・型式区分の追加など)
- 新たな電気用品の輸入を開始する場合
経済産業省は、これまで書面で届出をされている事業者についても、保安ネットによる変更届出を行えば、それ以降、変更届の受理完了画面を閲覧・印刷することが可能になるとしています。
この機会に保安ネットへの切り替えを進めることをおすすめします。
6. よくある質問
保安ネットの登録は無料?
→ はい。保安ネットへの登録・届出は無料です。
受理完了画面のPDFはいつまで保存すればよい?
→ 事業を継続している間は保管しておくことをおすすめします。Amazon出品時や行政の問い合わせ時に提出を求められる場合があります。
紙郵送で届出した場合、受領印なしで返ってくる?
→ 2026年7月1日以降は受領印サービスが終了しているため、返送自体がなくなります。届出の証拠が残らないため、保安ネットを使用することを強くおすすめします。
保安ネットの使い方がわからない場合は?
→ 経済産業省のウェブサイトに保安ネットのガイドが掲載されています。また、管轄の経済産業局に問い合わせることもできます。
まとめ
- PSE事業届出の受領印返送サービスが2026年6月30日に終了
- 今後の届出提出は保安ネット一択
- 保安ネットで届出後、受理完了画面をすぐにPDF化して保存する
- このPDFがAmazon出品時の提出書類になる
- 紙郵送での届出では今後、提出証拠が残らないリスクがある
- 既存の紙届出事業者も保安ネットへの切り替えを推奨
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