フードミキサー・電動工具など、複数製品届出で共通するミスTOP5
直流電源装置、電気天火、電気圧力なべ、コードレス掃除機、電動工具、フードミキサーなど、これまで複数の製品カテゴリでPSE届出に対応してきました。製品ごとに個別の注意点は当然異なりますが、複数の製品を横断して見えてくる「共通する失敗パターン」があります。
個別製品ごとの対応記事はすでに公開していますが、今回はあえてカテゴリを横断し、複数製品を並行して届出する事業者が特に陥りやすいミスをTOP5としてまとめました。
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ミス1:製品ごとの消費電力ルールを混同する
フードミキサーは500W以下のみがPSE対象という特有のルールがありますが、電動工具や電気天火など他のカテゴリにはそれぞれ異なる基準が設定されています。複数製品を並行して扱っていると、「この製品も500Wルールが適用されるはず」という思い込みで確認を省略してしまうケースが目立ちます。
製品ごとのルールは個別に必ず確認する、という当たり前の姿勢が、複数製品を扱うほど徹底しにくくなるという点に注意が必要です。
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ミス2:型式区分の切り方を製品間で使い回す
直流電源装置やUSB充電器のように型式のバリエーションが多い製品では、型式区分の設定方法にコツがあります。しかし、あるカテゴリで通用した区分の切り方を、別カテゴリの製品にもそのまま当てはめてしまい、審査で指摘を受けるケースがあります。
製品カテゴリが変われば、型式区分の考え方も変わることを前提に、都度ゼロから整理し直す姿勢が欠かせません。
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ミス3:リチウムイオン電池搭載製品特有の注意点を見落とす
コードレス掃除機など、リチウムイオン電池を搭載した製品には、通常の電気用品としての基準に加えて、電池関連の追加確認事項があります。他カテゴリの届出経験が長い事業者ほど、「いつもの手順」で進めてしまい、電池関連の確認を見落とすことがあります。
複数製品を扱う場合ほど、「この製品には特有の追加確認事項がないか」を都度チェックリスト化しておくことが有効です。
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ミス4:PSEとPSC、複数の認証制度を混同する
電気圧力なべのように、PSE(電気用品安全法)とPSC(消費生活用製品安全法)の両方が関係する製品カテゴリでは、どちらの制度の要件を満たせばよいのかを混同してしまうケースがあります。片方の対応だけで安心してしまい、もう一方の要件への対応が漏れる、という失敗です。
複数の認証制度が絡む製品は、それぞれの制度で何を求められているのかを分けて整理する必要があります。
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ミス5:製品ごとの銘板記載事項をテンプレート化してしまう
電気天火・ノンフライヤーのように類似した製品カテゴリを複数扱っていると、銘板のフォーマットを流用してしまい、製品固有の必須記載事項が漏れることがあります。特に定格入力容量の単位(VA)など、細部の記載ミスは見た目の類似性から見落とされやすい部分です。
銘板は製品ごとに一から確認する、というルールを徹底することが、複数製品を扱う事業者にとって重要な防止策になります。
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実際にあった横断的な失敗事例
事例:フードミキサーの経験を電動工具に流用してしまったケース
フードミキサーの届出を複数回経験した事業者が、新たに電動工具の届出を進めた際、「消費電力さえ確認すればよい」という認識のまま手続きを進めてしまいました。しかし電動工具には消費電力の基準とは別に、構造上の安全基準や表示事項の違いがあり、フードミキサーの感覚のまま進めたことで、追加確認が必要になりました。
本人としては「同じPSE届出だから同じ流れで進められる」という認識だったようですが、製品カテゴリが変われば確認すべき項目の中身自体が変わるという点が抜け落ちていたケースです。
事例:電気圧力なべでPSE対応のみに意識が向いたケース
電気圧力なべの届出を担当した事業者が、PSE対応の準備には十分時間をかけていたものの、PSC(消費生活用製品安全法)側の要件確認が後回しになっていたケースがありました。PSE側の書類がすべて整っていたため「対応は完了している」という認識でいたところ、販売直前になってPSC側の対応漏れが発覚し、スケジュールの調整が必要になりました。
複数の制度が関係する製品では、片方の制度への対応の完成度が高いほど、「もう終わった」という安心感から、もう一方の制度への意識が薄れやすいという心理的な落とし穴があります。
なぜ複数製品を扱うほどミスが起きやすいのか
ここまで紹介した5つのミスに共通しているのは、いずれも「別のカテゴリで通用した方法を、確認せずに別の製品に当てはめてしまう」という構造です。単一製品だけを扱っている場合は、その製品固有のルールに集中できますが、複数製品を並行して扱うと、無意識のうちに「以前の成功パターン」を流用してしまう傾向が強くなります。
これは経験が浅いから起きるミスではなく、むしろ複数製品の対応に慣れてきた事業者ほど陥りやすい落とし穴です。効率化を意識するあまり、製品ごとの個別確認を省略してしまうという構造的な問題だと理解しておくことが重要です。
複数製品届出を安全に進めるための実務ルール
- 製品カテゴリごとに個別のチェックリストを作成する:使い回しではなく、カテゴリごとに専用のチェックリストを用意する
- 型式区分・銘板は都度ゼロから確認する:過去の成功パターンをそのまま流用しない
- 複数の認証制度が関係する製品は、制度ごとに要件を分けて整理する
- 電池搭載製品など、特有の追加確認事項がないかを都度確認する
よくある質問
Q. 複数製品を並行して届出する場合、まとめて手続きできますか?
A. 事業届出そのものは、届出済みの内容に新しい電気用品の種別を追加する形で手続きします。ただし、試験・技術基準適合確認書・銘板など、製品ごとに個別対応が必要な部分は、まとめて省略できるものではありません。
Q. 過去にミスなく進められた製品カテゴリでも、再確認は必要ですか?
A. 必要です。同じカテゴリであっても、型式や仕様が変わればルールの適用範囲が変わることがあります。「以前と同じだから大丈夫」という判断は避け、都度確認することをおすすめします。
まとめ:複数製品届出のチェックポイント
✅ 複数製品届出のチェックポイント
- □ 製品ごとの消費電力ルールを個別に確認したか
- □ 型式区分を他カテゴリの方法から流用していないか
- □ リチウムイオン電池など製品特有の追加確認事項を見落としていないか
- □ PSEとPSCなど複数の認証制度の要件を混同していないか
- □ 銘板の記載事項を製品ごとにゼロから確認したか
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